Webサイト制作にかかる料金がわかりにくい理由

Webサイトを作りたいけど、料金体系が複雑で何にいくらかかるのか分からない、という声をよく聞きます。
はじめに、Webサイト制作の料金は、様々な要因によって変動するため、一概に「〇ページでいくら」とは言えない、ということは理解してください。
そこで、主に採用されている料金体系3つについてそれぞれの特徴と、依頼する側から見たメリット/デメリットをまとめました。
また、主流ではないけれどこういうのもある、というものを「その他の料金体系」で簡単にまとめてみました。

パッケージプラン

決められた機能・デザイン・コンテンツなどがセットになっており、固定料金で提供される。料金、納期、提供内容がパッケージごとに明確で、選びやすいのが特徴。

メリット

デメリット

作業工数ベース(時間・タスク単位の計算)

必要なタスクや作業工程ごとに工数を見積もり、それに基づいて料金を算出する方式。プロジェクト進行中の変更や追加要件に対して、随時工数を追加する形で対応できる。作業時間やタスク単位で記録を取るため、何にどれだけの労力がかかっているかが明確なのが特徴。

メリット

デメリット

人月計算(人月単位の料金)

長期・大規模向け。プロジェクト全体の作業量を「人月」という単位で評価し、1ヶ月あたりの単価で料金を設定する方式。チームで作業を行う場合に、必要なリソースやスケジュール管理がしやすく、長期契約としてプロジェクト期間全体のコストがあらかじめ把握できるのが特徴。

メリット

デメリット

その他

上記の主な3つの料金体系に加えて以下のようなものもあります。

成果報酬型

初期費用は抑え、サイトのアクセス数、コンバージョン、売上などの成果に連動して報酬が支払われる方式。

メリット:成果が出なければ支払いが抑えられるため、リスクを低減できる。

デメリット:長期的な成果を求めるならWebサイト公開後も定期的にコンテンツを増やし、メンテナンスもしていく必要がある。短期的な成果を求めるならWeb広告を出稿するか、SNSなどを駆使してWebサイトに誘導する、といった様々な施策が必要。

サブスクリプション

初期のサイト制作費用に加えて、運用・保守・更新を月額や年額の定期料金で提供する方式。

メリット:常に最新の状態を保て、セキュリティや機能面でのサポートが受けられる。

デメリット:月額のコストがかかる。

固定料金+オプション追加

基本機能は固定料金で提供し、追加のカスタマイズや機能拡張はオプション料金で設定する方式。

メリット:基本部分は予算内で完結し、必要に応じた拡張が可能。

デメリット:拡張する際に、都度詳細な見積もりが必要になる。

制作側が採用する料金体系が多様であるため、クライアント側から見ると「どの方式が自分たちのプロジェクトに合っているのか」や「見積もりがどう構成されているのか」が分かりにくく感じられることがあります。各方式にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、実際に依頼する際は

この点に注意してどの制作会社に依頼するを決めると、料金体系の違いによる混乱を避られるかと思います。